アビクリアの効果はいつから?〜アビクリアを徹底解説〜
〜アビクリア治療後の経過と期待される変化を解説〜
「アビクリアって、いつから効果を実感できますか?」
多くの患者さんが気になるこの疑問にお答えします。アビクリア(AviClear)は、皮脂腺にアプローチしながら、ニキビを根本から改善するレーザー治療です。
効果の現れ方には個人差がありますが、3回の治療後、数週間から数ヶ月にかけてニキビが徐々に減少していくことがわかっています。
この記事では、3回の治療後にどのような変化が起きるかを、臨床試験に基づいたデータとともに解説します
アビクリアの治療スケジュール
アビクリアは、1ヶ月ごとに3回の治療を行います。治療間隔は、4〜6週間が目安ですが、最短で3週間あければ次の治療が可能です。1回の施術時間は全顔で約30分です。3回の治療が終了後、4回目以降の追加治療を行うことも可能です。
アビクリアの効果はいつから?|治療後の変化
アビクリアの3回の治療を終えたあと、どの時期からどのような効果が現れるのかを、データに基づいて時期別にご紹介します。
アビクリアの治療から1ヶ月後
- 赤く炎症を起こしたニキビが半分以上減った:約33%
- ※ この頃には、ニキビの数が3割減った方が最も多いという結果が出ています。
- 「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」:約9%
🔍 この時期のポイント
この段階では、治療の効果が出始めるタイミングです。
ニキビの数が3割程度減った方が多く、赤ニキビが半分以上減った方は約3人に1人でした。
「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」と感じた方はまだ少数で、約10人に1人程度でした。
効果の実感には個人差があり、変化が小さい方もいますが、早い段階で効果を感じる方もいます。
アビクリアの治療から3ヶ月後
- 赤ニキビが減った:91%(アジア人も同様)
- 赤ニキビが半分以上減った:80%(アジア人は86%)
- ※ この頃には、ニキビの数が6割近く減った方が最も多いという結果が出ています。
- 「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」:36%
- しこりのあるニキビ(結節)も改善:71%(アジア人は83%)
🔍 この時期のポイント
3ヶ月目あたりから、多くの方が「明らかにニキビが減った」と実感しやすくなります。
赤ニキビが減った方は9割を超え、そのうち8割の方が半分以上減ったと評価しました。
しこりニキビの改善も報告されています。
見た目の変化がはっきりし始める方が増えるタイミングです。
アビクリアの治療から6ヶ月後
- 赤ニキビが減った:96%(アジア人は100%)
- 赤ニキビが半分以上減った:87%(アジア人は89%)
- ※ この頃には、ニキビの数が7割以上減った方が最も多いという結果が出ています。
- 「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」:42%
- しこりニキビも改善した:93%(アジア人は90%)
🔍 この時期のポイント
治療効果がさらに進んでくる時期です。
赤ニキビが7割以上減った方が最も多く、半分以上減った方は9割近くに達しました。
しこりニキビの大きな改善も確認されています。
この頃には、多くの方が「ニキビがかなり良くなった」と感じ始める傾向があります。
アビクリアの治療から12ヶ月後(1年後)
- 赤ニキビが減った:96%(アジア人は100%)
- 赤ニキビが半分以上減った:92%(アジア人は94%)
- ※ この時点では、8割近くまで減った方が最も多いという結果が出ています。
- 「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」:66%(アジア人は71%)
- しこりニキビも改善した:88%(アジア人は100%)
🔍 この時期のポイント
1年経過すると、改善効果が安定してきます。
赤ニキビの大きな減少や、しこりニキビの改善を実感する方が多く、92%の方が半分以上の改善を実感しています。「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」方は7割程度でした。治療から時間が経つことで、より長期的な効果が現れてきます。
アビクリアの治療から2年後
- 治療から2年後にフォローアップされた少数の患者さんでは、いずれも「赤ニキビができなくなった・ほとんど治った」状態が持続していたとされています。
🔍 この時期のポイント
あくまで少数の症例ですが、2年後もニキビが再発していなかったことが確認されており、アビクリアの効果が長期にわたって維持される可能性が示されています。再発リスクの高い方にとっても、有望な治療の選択肢となり得ると考えられます。
アビクリアは白ニキビや黒ニキビにも効果あり?
アビクリアは炎症性ニキビ(赤く腫れたニキビ)に強く効果を発揮しますが、面皰(白ニキビ・黒ニキビ)にも一定の効果があります。
経過期間 | 面皰の改善(白・黒ニキビ) |
---|---|
3ヶ月後 | 25%(アジア人:24%) |
6ヶ月後 | 44%(アジア人:45%) |
12ヶ月後 | 57%(アジア人:54%) |
アビクリア治療後のニキビの一時的な悪化について
治療直後にニキビが一時的に悪化する現象が見られることがあります。
これは、レーザーによって皮脂腺が反応し、壊れた皮脂が肌の外へ出てくる過程で起こると考えられています。多くの場合、この一時的な悪化は数日〜1週間ほどで自然に落ち着きますが、人によっては数週間続くこともあります。
アビクリア治療中のニキビの悪化の予防や治療に以下のような治療の追加が可能です。
- 抗生剤の飲み薬や塗り薬
- ニキビの塗り薬(ベピオ、ディフェリン、エピデュオなど)
- 抗アレルギー薬の飲み薬
- 光治療(IPL)やレーザー治療
- サリチル酸などのピーリング治療
まとめ|アビクリアの効果は「じわじわ、でも着実に」
- 3ヶ月後には多くの方が効果を実感
- 半年〜1年かけてニキビがより大きく改善
- さらに、2年以上にわたって効果が持続
「塗り薬や飲み薬では良くならなかった」
「再発を繰り返すニキビを根本から治したい」
そんな方にとって、アビクリアは今までにない選択肢となります。あらかわ皮膚科では、患者さま一人ひとりのお肌の状態に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。ニキビに悩む方は、ぜひ一度ご相談ください。
参考文献
U.S. Food and Drug Administration. “510(k) Summary K213461: AviClear Laser System.” FDA, Cutera, Inc., 24 March 2022.
Goldberg, David, et al. “Selective photothermolysis with a novel 1726 nm laser beam: A safe and effective solution for acne vulgaris.” Journal of cosmetic dermatology 22.2 (2023): 486-496.
Alexiades, Macrene, et al. “Novel 1726 nm laser demonstrates durable therapeutic outcomes and tolerability for moderate-to-severe acne across skin types.” Journal of the American Academy of Dermatology 89.4 (2023): 703-710.
・未承認機器等の表示
アビクリアは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
・入手経路等
アクビリアはキュテラ社を通じて個人輸入しています。
・国内の承認医薬品等の有無
国内においては承認されている医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
米国のFDAなどに承認されております。